生涯にわたって食べる喜びと素敵な笑顔をサポートしたい
地域の皆さまの将来と全身の健康までを考えた歯科診療をご提供
お子さまからご高齢の方まで、生涯の歯とお口の健康を支える歯科医院でありたい…私たちはそのように考えて「予防」を主体とする治療に取り組んでいます。
そのために歯科医院に定期的に来院していただき、メインテナンスを受けることが大切ですが、残念ながら年齢や病気、障害などの事情で来院できない患者さまが増えているのが現状です。
地域密着型の歯科医院として、通えなくなった患者さまのお口を最後までしっかりケアしていきたいという思いから、訪問歯科診療を開始しました。
訪問診療は通院が困難な方を対象に、訪問歯科診療チームがご自宅や介護施設、病院などの施設に伺います。移動などの負担がかからず、お身体の不自由な方にも安心して歯科診療を受けていただけます。
当院は8台の訪問診療車両の体制で、患者さまのご自宅をはじめ、病院や介護施設などへ出向いて診療にあたっています。
私たちが歯科医療を通じて実感しているのは、「自分の歯で食べる喜び、会話する喜び、素敵な笑顔で一生過ごすこと」は何ものにも変えがたいということです。これからも、地域の皆さまがご自身の歯で豊かな生活を送れるようにサポートしてまいります。
訪問診療専任スタッフ体制・訪問車両複数台稼働
歯科診療が必要な方へ適切な歯科診療を
つだ歯科では、月曜日から土曜日まで、歯科医師と歯科衛生士が専門チームを組み、ご自宅や施設へ訪問診療を行っています。
専用の機材を持ち込むことで、虫歯治療、入れ歯の調整、口腔ケアなどさまざまな歯科診療が可能です。外来と同等レベルの治療を提供することで歯科医院への通院が困難な方のお悩みを解決しています。
嚥下咀嚼機能
食べる楽しみをもう一度!健康を維持する嚥下咀嚼機能を管理
摂食嚥下咀嚼機能とは、口から食道に食べ物を送り込む一連の流れのことです。その流れが阻害され、食べ物をスムーズに飲み込めなくなることを嚥下障害といいます。嚥下障害を生じると食事が楽しみから苦痛へ変わり、また障害が重度になると食事ができなくなり、体力が低下し、肺炎を引き起こすこともあります。
当院では、高齢や病気で嚥下咀嚼機能に支障をきたしている方々にも “食べる楽しみ”を取り戻していただきたいと考え、外来や訪問診療で患者さま個人の症状に合わせ、検査・治療を行っています。
摂食嚥下咀嚼障害の症状
- 口を大きく開けられない
- 食事中によくむせる
- 食事に時間がかかる
- うまく飲み込めない
- 飲み込んだ後も口の中に食べ物が残る
- よく咳込む
- 食後に声が枯れる
- 食事をするとすぐ疲れて、最後まで食べきれない
- 体重が徐々に減ってきた
- 原因不明の発熱が時々ある
嚥下訓練
安全な「食べ方」を身につける訓練や、食事に使う「筋力」を鍛える訓練を患者さまに合わせて指導します。
嚥下内視鏡(VE)を使用した検査
鼻から細い内視鏡を喉に挿入した状態で、食べ物や飲み物を摂取し、飲み込む機能を調べる「嚥下内視鏡検査」を行います。ご自宅や施設などで、いつも食べているものが本当に食べられているのか、飲み込んだものが気管に入っていないかどうか、それらの原因がどこにあるかを判断します。この検査により、診断の精度が上がり、より適切な嚥下リハビリ訓練方法の決定や、食事の提案が可能になります。
口腔機能の維持管理は食べる機能ばかりでなく、認知症の予防や、QOL=Quality Of Life(クオリティ オブ ライフ)の向上に寄与することが明らかになっています。
誤嚥性肺炎の予防
お身体が不自由な方やご高齢で介護が必要な方の場合、ご自身やご家族だけで充分なお口のケアを行うことは難しいものです。お口のケアが充分になされていないと、さまざまなトラブルを引き起こすことがあり、中でも高齢者の方にとっては命に関わるトラブルが「誤嚥性肺炎」です。
食事の際に本来食道に流れるはずの食べ物や唾液が誤って気管に入り込むことを「誤嚥」といいます。「誤嚥」と同時にお口の中の細菌が入り込んでしまうと、肺の中で細菌が繁殖して炎症を起こし「誤嚥性肺炎」が発症します。
誤嚥性肺炎は、摂食嚥下訓練の他に、日々の家庭での口腔ケア、歯科衛生士による定期的な口腔内ケアの実施で予防が可能です。歯科衛生士がご自宅や施設に直接お伺いして専門的なケアを行うことで、口腔内の細菌数を減少させ、誤嚥を起こしても肺炎の発症を起こしにくい環境にします。
近年では、風邪やインフルエンザについても、歯周病原細菌を減らすことでその原因であるウイルスの細胞への付着を阻害できることが分かってきました。