予防歯科
予防歯科・メインテナンス
虫歯がなければ歯科医院に行く必要がないというのは間違いです。歯が悪くなってからでは治療期間が長くなり、痛い思いをするばかりか治療費の負担も大きくなります。そうなる前に、予防歯科で虫歯や歯周病を防ぎましょう。
予防歯科で10年後の歯の健康に差をつける
歯科治療の多くは、治療した歯の再治療と言われています。虫歯をきちんと治しても、その後のお手入れを怠っていると再び虫歯を作ってしまいます。もちろん治療は必要ですが、それ以上に大切なのは虫歯や歯周病を作らないようにすることです。
今、虫歯や歯周病で悩んでいるとしたら、それは10年前に歯磨きやメインテナンスにあまり力を入れていなかったせいかもしれません。お手入れやメインテナンスの習慣をしっかり身につければお口の中の環境が整い、健康な状態を保つことができます。今からでも間に合いますので、定期検診やメインテナンスをきちんと受けて10年後に差をつけましょう。
歯科医院で行うプロフェッショナルケア
予防歯科や定期検診で行うことは、主に、お口の中のチェック スケーリング(歯石とり)、PMTC(歯面清掃)、フッ素塗布、ブラッシング指導を行います。これ以外にも、お口の中の状態に応じてレントゲン撮影や検査が必要なこともあります。
《定期検診(歯周病治療)の流れ》
STEP1.お口の中のチェック
新たな虫歯の発見だけではなく、過去に治療した虫歯に対しても2次カリエス(再度虫歯になること)がないかを確認します。
STEP2.歯周ポケットを測定
歯周病になっていないか、または進行していないかを確認するために歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝の深さ)を測定します。歯周病の度合いを知る目安になり、今後の治療に繋がります。
STEP3.スケーリング(歯石とり)
プラーク(歯垢)は歯ブラシで落とすことができますが、歯石になってしまったものは歯ブラシでは落とせないためスケーラーという専用の器具で除去します。
STEP4.PMTC
歯ブラシがあたりにくい部分は、歯磨きだけでは汚れがきれいに落ちません。お口の中に残っているプラークやバイオフィルムをきれいに落としてくれるのが、歯科医院で行う本格的な歯のクリーニング「PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)」です。歯科医師や歯科衛生士など歯の専門家が専用器具を使って汚れを取り除き、お口の中の環境を清潔に整えます。
PMTCの施術
施術では専用のブラシとペーストを使い、歯を1本1本ていねいに磨きあげていきます。歯の表面や歯と歯茎の間に溜まっているプラークや目には見えないバイオフィルムまで除去しますので、施術後は歯の表面が滑らかになってお口全体がすっきりし、嫌な臭いもなくなります。
<PMTCの効果>
- 歯の表面が滑らかになり、プラークやバイオフィルムが付着しにくくなる
- 歯に本来の白さと輝きが蘇る
- 虫歯を予防する
- 歯周病の予防と改善
定期検診でお口の中を総合的に管理
定期的に検診を受けることで歯茎が引き締まって歯周病が改善され、虫歯や歯周病、口臭予防効果も高まります。なお、プラークや歯石は一度除去しても時間が経てば再付着します。お口の中を清潔に保つためにも歯科医師や衛生士のお勧めする間隔での受診をお勧めします。
定期検診では歯のクリーニングやブラッシング指導を通して、患者さまのお口を総合的に管理します。一生涯ご自身の歯で食べられる喜びを感じていただけるようサポートしますので、ぜひ定期検診にお越しください。